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 ニキビとホルモンについて
 

 男性は思春期になるとテストステロンという男性ホルモンがたくさん分泌され、皮脂分泌量が非常に多くなることで、皮脂型のニキビが多発します。思春期には8割以上の男性がニキビで悩まされることになるのですが、女性でも思春期には2割程度の方がひどいニキビで悩まされると言われています。これも男性ホルモンが関与しています。
 女性の場合は副腎皮質から分泌されるアンドロゲン(ステロイドホルモンの一種)が関与しているといわれています。男性の場合は男性ホルモンが盛んに分泌される思春期を過ぎると、大半の人がニキビは少なくなってきますが、脂性肌の傾向があるニキビのできやすい女性の場合は40歳くらいまで、そのホルモンの影響が続くといわれています。
 ステロイドホルモンとニキビの関係は深く、その証拠に、ステロイド剤の長期間の内服や外用で「ステロイド・アクネ」といわれるニキビが生じます。また、子宮筋腫、子宮内膜症などの治療に使われる女性ホルモンを抑える女性ホルモン抑制剤でも、女性ホルモンが抑制され、アンドロゲンの働きが表に出てくるので、薬によってニキビができてしまうこともあります。
 また、ストレスがニキビの原因になることは、よくご存知だと思いますが、このストレスによるニキビにも、実はステロイドホルモンが関与しているのです。ストレスから身体を守るために、副腎皮質でステロイドホルモンを分泌するため、その影響でニキビができるのです。ニキビとホルモンには切っても切り離せない関係があるのです。

テストステロン
 
 大人のニキビ予防のスキンケア
 
 ニキビのケアは洗顔料で丁寧に顔を洗いお肌を清潔にすることがポイントですが、大人のニキビに関してはそれだけでは十分とはいえません。何よりも大切なことは角質機能維持すること。その為にはお肌の新陳代謝を高めるケアが最も重要になるのです。その為には適度な洗顔を行い、古い角質をしっかり排泄させることが大切になります。そして、お肌の乾燥は角質機能を低下させる原因となるので、しっかりとした水分補給(保湿)を心がける必要があるのです。大人のニキビケアのポイントは適度な洗顔と水分補給(保湿)で新陳代謝を高め、健全な角質層を維持することが最も大切なケア方法になります。
 洗顔に関しても、ニキビでも低刺激性の洗顔フォームを使っている方が多いようですが、大人のニキビ肌の洗顔には脂質と古い角質の除去が大切になりますから、適当な洗浄力と角質剥離効果のある洗顔料を使用したほうがよいのです。保湿に関しても、油分の含まれていない化粧水でしっかり保湿し、油分の多い乳液やクリームは避けるべきです。炎症のひどいニキビが無い場合は、マッサージや蒸しタオルケア等を行うと新陳代謝を高めることができ、毛穴のコメドも取り除くことが出来るので、ニキビ予防には一石二鳥、週に2〜3回行うと良いでしょう。これらのケア方法の詳細は新陳代謝を高めるケア角質層をコントロールする洗顔方法を参考にしてみてください。
 

 
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