花粉症の方は、この時期、鼻水、くしゃみ、目のかゆさなど、不快な症状が顔に集中してしまいますね。 花粉症は花粉の異種タンパクがアレルギー源となり、アレルギー反応を起こしてしまう症状です。 　これらの異種タンパクは高分子なため、通常、角質層がしっかりしてバリア機能が高い健康な肌だと侵入することはできません。 しかし、目や鼻孔など、角質層で守られてない粘膜部分からは、簡単に侵入します。そして、これらのタンパクに抗原抗体反応を起こした結果が、鼻水や目のかゆみといった症状なのです。

また、花粉症の症状はそれだけではありません。お肌にも現れる場合が多々あるのです。 冬の寒さと乾燥に耐えてきたお肌に、強くなってきた紫外線や、花粉のダブルパンチで、 顔全体がかゆくなったり、部分的に肌荒れを起こしたり、春はどうも肌の調子が悪い・・・。こういったお肌のお悩み、最近、増えています。皆さんも心当たりはありませんか？今回は、そんな心当たりのある方に、花粉症時期のお肌のケア対策をご紹介いたします。

花粉症による肌荒れは、大半の方が顔、首に症状が集中します。顔や首は衣服に被われず、露出していますので、花粉そのものが直接、付着してしまうからです。 　通常、角質層がしっかりして、バリア機能が高い健康な肌だと、花粉の異種タンパクは侵入することできないのですが、目がかゆくてこすったり、鼻水を拭き取るなどで、もともと角質層の薄い部分である目や鼻、口の周囲を摩擦刺激で傷つけることで、より角質層が薄くなったり、傷つけられてしまいバリア機能が低下してしまうと、その部分から浸入し、炎症症状が出てしまいます。 　逆に言うと、手やティッシュの摩擦刺激に十分注意して、日々のスキンケアでしっかりした角質層を作ってあげれば、花粉症による肌荒れは防ぐことができるのです。